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奥村さんの器 [心を満たすもの]

DSC00051奥村さんの器.jpg
ごぶさたしていました。
*ブログ再開いたします*

震災の際に食器棚が全壊してしまいましたが、新しいものを買う気分になれずに、
拾い集めた食器だけで、なんとなくさえない気分で生活していました。
私にとって食器は、お料理への意欲へと繋がる同士のような存在です。

生活に不自由さを感じていたので、そろそろ新しいものをと考えるようになり、
食器売り場に立ち寄る気持ちも出てきたところに、
「杜の都のうつわのチカラのわ【わののわ】」開催のお知らせがありました。

うつわの力で被災した人を元気にできないだろうか。
うつわによって気持ちが救われる人もたくさんいるのではないだろうか。
震災でお気に入りのうつわがたくさん割れてしまった人へ自分だけのうつわを選んで
手にする喜びを届けよう、と始まったのが「わののわ」だそうです。
思い切って、足を運んでみました。

有名な作家の方々の作品は、どれも素敵で目を癒すようなものばかりで、
手触りが、その形状が、心に嬉しい栄養をくれているようでした。
そうはいっても、日常使いで何枚もという訳にはいかないものです。

ひととおり見て回り、高揚していた気持が落ち着いた時に、
どうしても気になる器があることに気付きました。
その器に近づいて、しげしげ眺めてみてから手にとってみたら、
温もりがある質感のその感触には、ひそかに食べ物を想像させるチカラがあって、
それは少し前の心を取り戻させてくれる瞬間であり、離れられない出合いとなってしまいました。
京都宇治の奥村陶房、奥村紳介さんの作品でした。
おかげさまで、私の心の復興になったようです。

洗う度に、洗いかごに乗せたその器のお尻の表情がまた美しくて。
台所に立つ愉しみな気持ちが戻ってきた感じが、また嬉しくもあります。

毎朝のフルーツ入れにして。
朝は金、昼は銀・・・アンチエイジングの教えに。
朝のフルーツは金の輝きほどの効果があるという古くからの言い伝えにならって。
夜は、じゃがいもとパプリカのきんぴらを入れて。
DSC00046奥村さんの器果物.jpg  DSC00037奥村さんの器じゃがいもとパプリカのきんぴら.jpg 

パンを入れて、ディッシュプレートに添えて。
DSC00055奥村さんの器パン.jpg
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ヒロ番人

素敵な器に出会えると楽しいですね
by ヒロ番人 (2011-10-13 10:44) 

ユミ

わーーーお久しぶりです!
覚えていただけているでしょうか(^^;)
震災は大丈夫でしたか?

素敵な食器に出会えると嬉しいですよね。
私も結婚してからはお気に入りの食器を少しずつ集めるのが楽しくなりました。
by ユミ (2011-10-14 18:52) 

奥村陶房 奥村紳介

京都の奥村陶房です。
器をこんなに素敵に使って頂き、ありがとうございます。
むしろ僕の方こそあたたかい気持ちを頂きました。
ぜひまた仙台に行きたいです。
とてもおいしそうなブログ、これからも楽しみにしています。


by 奥村陶房 奥村紳介 (2011-10-15 03:10) 

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